大きな変化

コロナに見舞われて、
今、多くの人が自宅で毎日を過ごしています。
これまでなかった時間の過ごし方をして、退屈している人もいる、
意外と充実して楽しく過ごしている人もいる。
不安だけど、今のところ平和です。
この間、近所に住むチェコ人の友人にばったりと出会ったら、
1か月ほど前にヨーロッパから帰ってきたということですが、
日本の平和な雰囲気にびっくりしたと言っていました。
確かに、4/29現在で東京の感染者数4,059名は、東京の人口の約0.03%。
死亡率は0.0008%。
全国では感染率が0.01%、つまり10,000人にひとりが罹患する病気だということです。
人工の数十パーセントの死亡者が発生したペストや天然痘、スペイン風邪に比較したら、
数値としてはまったく小さい。
でも、ニューヨークやイタリアで起こっているパンデミックのニュースは、
私達を震撼させます。
あのような状態になったら大変だから、なんとかその前に食い止めよう。
そして経済の停滞という大きな代償を払って私達は家に閉じこもっています。

今日は、この緊急事態宣言解除をもう1か月遅らせるべきかもしれないという政府の見解が示されました。
そうか、あと1か月この休暇を楽しめるのだ、と受け止めている人もいると思いますが、
そろそろこの経済停滞が自分の懐に及ぼすであろう影響を、
現実の問題として考え始める人が多くなっているはずです。

「サピエンス全史」の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏が注目されています。
このコロナの後にどのような時代が訪れるのか。
自分たちはどのような覚悟をもって生きていくべきなのか。
理想と現実。
孤立主義の招く弊害。
世界的・地域的協調の難しさ。
富と幸福。
求められるスキル。

私の友人がブログに「コロナ後の世界」という文章を書いていました。
そのなかで彼が予想するのは、
1. 今後1年程度は今の状況が継続する
2. 消費・投資の落ち込みにより、既存の産業は壊滅的な打撃を受ける
3. 生活様式そのものが変わる
4. 世代交代が進み、創造的破壊が起こる

この4点。
私も同感です。
中小企業から大企業まで、既存産業が壊滅的な打撃を受けるということは、
世界中に失業者があふれるということを意味します。
雇用の維持、給与の支払いが困難になった時、
自分はどうやって生き残り、家族を養ってゆくことができるでしょう。
これを今は真剣に考える時です。

生活様式が変わり、世代交代が進んでゆくことを柔軟に受け止め、
自分の役割をそのなかに見つけてゆく。

まずは良く良く考えて。
そして、ひとつひとつ自分に今出来ることを実行する。
甘い期待は裏切られると思いましょう。

なんだか、お酒と全然関係のない話になってしまいました。

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