平成を彩った日本酒:平成16年から20年


平成16年から20年の時代。


各地の個性を主張する時代になってきました。
平成15年に長野県、16年には佐賀県で県独自の原産地呼称制度がスタート。
翌17年には日本酒で最初の公的なGIとして石川県の「白山」が登録されました。
これまで国内市場ばかりを見てきた日本酒業界が、
ようやく世界の市場に目を向け始めた時代といえるでしょう。

 文化としての日本酒を守る「日本酒で乾杯推進会議」がスタートし、
また業界としての海外イベント事業がスタートしました。



日本酒造青年協議会による「酒サムライ」事業、
海外ワインコンペティションにおける日本酒部門の創設など、
海外に向けた環境整備が次々に行われた、
まさに日本酒の国際化が進むための地盤ができてきました。


イギリス出身のフィリップ・ハーパーさんが日本酒の杜氏になったことも話題になりました。
女性が杜氏をやるよりもさらにハードルの高い外国人による酒造り。
今では全世界で多くの人々が日本酒を製造する時代になってきましたが、
その先鞭をつけた方と言えるでしょう。

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