2017年12月8日金曜日

くーす(古酒)

久し振りに強く印象に残る酒に出会いました。
泡盛の古酒です。
本格焼酎の蔵元の集まった懇親会で、
とある泡盛メーカーの社長がカバンの中から取り出した秘蔵の瓶。
来歴の細かいストーリーは忘れてしまいましたが、
30年古酒が多くブレンドされた、「あるだけしかない」お酒です。

最初は、まろやかできれいなという印象より強いものはなかったのですが、
時間が経つほどにやわらかく甘いバニラの香りが際立ってきます。
これはもう泡盛の独特な風味とはまったく違った、
素晴らしく上質な香りです。

良いスピリッツとは、
やはり香りなのだと強く思いました。
この上質な香りを知ると、
何度も何度も嗅いでみたくなり、
そこから離れられなくなってしまいます。

泡盛以外の本格焼酎も含めて、
実は私は甕貯蔵の酒にあまり良い印象を持っていませんでした。
特に目の粗い安物の甕に貯蔵された酒は、
独特の泥臭い、田舎っぽい香りがあって、
いくら口当たりがまろやかになっても、
これが高価に売るだけの価値があるとは、どうも思えませんでした。

見た目は良くても、
琺瑯タンクの方が好き。

以前、だいぶ昔のことですが、
球磨焼酎の蔵元を訪れた時、
内側まで釉薬が塗られた甕がたくさん並んだ貯蔵庫で、
同じく何十年も経った古酒を飲ませて頂いたことがあります。
この酒は、忘れられぬ強い印象を残してくれました。

そんな酒に出会うことはそれほどありませんが、
出会う喜びは格別ですし、
一生忘れない印象が残ります。

これがあるから、
やめられないのかな。

久し振りの嬉しい夜でした。

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