長岡で発酵文化を食い尽くす旅

今年はなぜか新潟に縁が深くて、4回も新潟を訪れる機会を得ました。

そのなかでも一番てんこ盛りの旅は長岡かな。とても思い出深い旅でした。

長岡は中越の中心都市で、県全体でも新潟市に次ぐ人口を持っています。歴史は古く、長岡の花火などの有名な行事もあり、何より県内でもっとも酒蔵が集中した地区でもあります。スキーが好きな人なら、必ず訪れる湯沢や石打、浦佐といった山間部のエリアを抜けて現れる大きな町が長岡です。

17軒の酒蔵をはじめ、醬油や味噌などの醸造文化が色濃く残り、豊かな食材とともにそれらを生かそうと活動する飲食店など食文化の担い手たちがたくさんおられることから、いちはやく「発酵のまち」として長岡をアピールする取組みが行われてきました。

特に摂田屋地区というエリアには、酒蔵や味噌蔵などの古い町並みが残されていてとても素敵。ここでは「HAKKO trip」とか「セッタニア」といった発酵文化を楽しむ様々なイベントが開催されています。

今年の長岡行脚では、「久保田」の朝日酒造、新潟最古の酒蔵である吉乃川、そして「越後雪紅梅」の長谷川酒造を訪問しました。

この3蔵はそれぞれに見学者の対応をしておられるので、長岡の目的地として是非行ってみられては如何でしょうか。

朝日酒造の立派な社屋には圧倒されます。酒蔵と言えば木造やなまこ壁の印象が強いと思いますが、この蔵の社屋はモダンで整然としており、またデザイン性も高い、「すごい」としか言えない趣きです。新潟のトップブランド「朝日山」から世界のトップブランド「久保田」にいたる歴史を辿った後は、併設の「蛍庵」で蕎麦をいただき、売店「酒楽の里」で唎酒やお買い物を楽しみましょう。どちらも洗練されてますよ。

摂田屋の中心にある銘醸「吉乃川」の酒蔵も、見学者施設が充実しています。

酒ミュージアム「醸蔵(じょうぐら)」で案内人 横本昌之さんの名調子を特別に拝聴した後は、唎酒やショッピングを楽しんで、こちらも大満足。

ここからは摂田屋のツアーガイドさんがついて摂田屋の町をご案内頂きました。長谷川酒造さんは昔ながらの小規模な酒蔵ですが、酒造りの過程を丁寧に見学かたがたご案内頂き、唎酒もたっぷりさせて頂きました。もっと時間があればと思うばかりです。

 

せっかく長岡に来たので、少し離れた栃尾まで足をのばしました。栃尾には「越乃景虎」の諸橋酒造と「越の鶴」の越銘醸があります。

栃尾と言えば分厚い油揚げが有名ですね。地元で人気のある星長豆腐店で「あぶらげ」を買って帰りました。これが美味しくてびっくり。今まで食べていた厚めの油揚げとは全然ちがう、どちらかと言えばみっしりと中身の詰まった油揚げなのですが、本当に美味しい。

何度でも言います本当に美味しい。このためだけにもう一度栃尾に来たいと思うくらいです。

あー、本当に食いしん坊な自分。









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